転職の準備をするにあたり、まずは転職活動のおおまかな流れを把握しやるべきことをリストアップしておきましょう。

転職活動の流れとおおよその期間
転職活動は一般的に、「転職準備(キャリアの棚卸し・情報収集・応募書類作成)」「応募」「面接」「内定」「退職交渉・引き継ぎ」(※在職中の場合)という流れで進んでいきます。

転職準備にかかる期間の目安は、自己分析やキャリアの棚卸しに約1週間、情報収集に約1週間、書類作成から応募までは約2週間みておくといいでしょう。選考、面接や約1カ月、内定、退職、引き継ぎ、入社は約1カ月が目安となります。

それぞれの所要期間の目安をまとめたものが下記です。ただし、これは一般的な例であり、応募社数、選考状況、退職交渉・引き継ぎの進み具合などによっては期間が短縮できたり延びたりします。平均すると、準備開始から入社まで3~6カ月かかるケースが多く見られます。


● 転職準備:約1カ月
● 自己分析・キャリアの棚卸し:約1週間
● 情報収集:約1週間
● 書類作成・応募:約2週間
● 選考・面接:約1カ月
●内定・退職・引き継ぎ・入社:約1カ月

転職準備のやることリスト
以下は転職準備のチェックリストです。
進捗状況を確認しながら進めてください。

□ 自己分析:転職の目的・転職してやりたいことなどを整理する
□ キャリアの棚卸し:これまでの経験を振り返り、自身のスキルや強みを整理
 する
□ 求人情報の収集・比較検討
□ 業界研究・企業研究
□ 応募書類の作成(履歴書・職務経歴書)
□ 応募
□ 面接対策(転職理由・志望動機・自己PRなど)
□(内定獲得後、在職中であれば)勤務中の会社との退職交渉・引き継ぎ・退
 職手続き
□ 入社の手続き

退職時期から逆算してスケジュールを立てよう
転職活動のスケジュールを立てる際には、まず退職時期を決めましょう。スムーズに退職するためには、業務の繁忙期を避けることをお勧めします。
退職時期を定めたら、そこから逆算して転職活動スケジュールを立てましょう。なお、面接日程の調整が難航したり、応募先企業での選考が長引いたりと、想定より時間がかかることもありますので、多少の余裕を持たせておくと安心です。

【転職準備1】自己分析、キャリアの棚卸し
転職活動を開始する前に、自己分析をするべき理由は大きく2つあります。ひとつは、企業選びの基準となる「転職の軸」を明確にするためです。もうひとつは応募書類や面接を通じて企業に自分のことを適切に伝え、理解・評価してもらうためです。

転職の目的を整理し、軸を明確にする
「なぜ転職するのか」を明確にしましょう。転職の目的があいまいな状態のまま求人を探し始めると、選択肢が多すぎて応募企業を絞りきれません。何となく興味を持った企業に応募したとしても、目的が不明確では企業側が納得するような志望動機を語れず、選考を通過できない可能性があります。次のポイントを整理してみてください。

● 仕事において自分が大切にしたいこと。
● 自分の強みは何か。その強みを今後どう活かしたいのか。
● どんな仕事や環境なら楽しく働けるのか。
● 将来どんな自分になりたいのか。

最初から目的をきっちり固める必要はありませんが、一度方向性を決めておけば迷うことが少なくなり転職活動中の軌道修正もしやすくなります。

キャリアの棚卸しをする
入社1年目からこれまでどんな業務を担当してきたか、時系列で書き出します。その中から、以下のポイントを洗い出しましょう。

● どんな成果を挙げてきたか。
●(挙げた成果について)どのような行動や工夫によってその成果につながっ
 たのか。
● どんなスキルを身に付けたか。
● 特に自分が得意とすることは何か

このように自身と向き合うことで転職先を選ぶ条件が明確になり、自己PRのポイントもつかめるでしょう。

【転職準備2】情報収集
転職の目的、転職先に求めるものが明確になったら、それを踏まえて情報収集を行いましょう。条件に合う求人情報を探す、興味のある企業を研究する、志望業界の動向や将来性について調べるなどが挙げられます。情報収集を重ねることで自分に合う企業の選択眼が磨かれ、企業側が納得する志望動機を語れるようになります。

求人情報を集めるには
求人情報を見るときは、自己分析で明確にした転職の「軸」を意識しましょう。自分が大切にしたいこと・譲れない条件をもとに、情報の選別をしていきます。

募集職種や仕事内容は、5W1H(誰に・いつ・期間・どこで・何を・なぜ・どのように)で整理するとイメージしやすくなります。未知の業界であっても現在の仕事と共通項があれば、経験が活かせる可能性があります。

業界の情報を知るには
志望する業界を最初から絞り込んでしまうと、選択肢を狭めてしまうことになります。転職活動はスキルや経験を活かして自分の可能性を広げるチャンスと捉え、少しでも興味がある業界の動向を積極的にチェックしてみましょう。

経済系の出版社や新聞社が発行する「業界地図」に目を通したり、転職サイトやビジネスSNSに登録して閲覧したりするのもお勧めです。

転職市場の動きを知るには
転職活動では、自身の「市場価値」をつかむことも大切です。業界の求人動向・求職者の動向と自身のキャリアを照らし合わせ、自身が求人市場でどの程度の評価を得られるのかを把握するのです。ただし、自分1人で正確な判断をするのは難しいでしょう。その場合、完全無料ドライバー転職の窓口のスカウトを活用しましょう。

【転職準備3】書類作成・応募
応募する求人が決まったら、履歴書を作成して応募します。書類の作成にあたっては、自身のアピールポイントを整理し、相手に伝わりやすいよう書き方を工夫しましょう。求人に応募する際は「スピード」「ある程度まとまった件数への応募」がポイントです。

志望動機や自己PRを整理する
書類作成に取りかかる前に、先ほどの自己分析をもとに「志望動機」と「自己PR」を整理しましょう。志望動機には企業のどこに強く興味を持ち、魅力を感じているかを書き、自分のキャリアや経験にどうマッチしているかを伝えます。一方、自己PRは「自分の強み」を書くだけでなく、入社後にどのように活躍・貢献できるのかまで伝えましょう。

履歴書の作成
履歴書は、氏名・住所・学歴・職歴など応募者のプロフィールを確認するための書類です。市販の履歴書用紙やネット上からダウンロードできるテンプレートを使用します。

履歴書フォーマットは自分の書きやすさを優先し、「内容が薄い」という印象を与えないものを選びましょう。履歴書は企業が応募者の管理に使用することが多いので、写真や連絡先など必要最小限の情報が入っていれば問題ありません。

手書きまたはPCで入力して作成しますが、記入漏れがないようすべての項目を埋めましょう。全体のバランスを見ながら、空白が目立たないように注意してください。証明写真も忘れずに準備しておきましょう。

応募は同時進行になるタイミングで
応募段階では「スピード」を意識しましょう。求人企業は、予定採用数が充足した時点で募集を打ち切ります。少しでも興味を持てる求人が見つかったら、早めに応募することをお勧めします。

また、応募した求人すべてで選考を通過できるとは限りません。応募企業を慎重に絞り込み過ぎると、不採用になった段階で再度求人を選び直すことになり、転職活動が長期化します。

複数企業に応募して選考を同時進行させ、常に比較検討できる状況にしておくといいでしょう。

【転職準備4】面接準備
書類選考が通過したら、面接へ進みます。
企業が面接の場で見ているポイントは、大きく分けて次の3点です。

● 能力・資質・経験(CAN)
能力・資質・経験が採用したい人物像と一致するか

● 意欲・意気込み・将来性(WILL)
本気で新しい仕事に取り組もうとする気持ちが感じられるか

● 社風に合うか(CULTURE)
仲間として迎えたときに前向きに働ける人か、価値観や目指す方向性にギャップがないか

この視点を意識し、これまで行ってきた自己分析・転職目的の整理・企業研究をもとに、受け答えを準備しておきましょう。

【転職準備5】退職・入社準備
応募企業から内定の通知を受けたら、入社を承諾するかどうか返答します。回答までの期間は1週間ほどで設定されているケースが多いのですが、場合によっては数日以内に回答を求められる場合もあります。内定が出たらどうするか、他社の選考が残っている場合にどう優先順位をつけるか、前もって考えておきましょう。

入社意思を決めたら、在籍中の企業の退職手続きを始めます。まずは直属の上司に退職意思を伝え、退職までのスケジュールや引き継ぎの進め方を相談しましょう。どのタイミングで退職意思を伝えるかは、会社の就業規則で決められていることも多いため、確認が必要です。できれば退職希望日の1カ月半前までには伝えることをお勧めします。

転職活動で事前準備が大切な理由
転職活動では、なぜ事前準備が必要なのでしょうか。初めて転職活動をする場合、新卒時の就職活動と同じ感覚で臨むと思うように運ばないケースが多いため注意が必要です。働きながら転職活動を進めると、思いがけないところでスケジュールが乱れることもあるため、突発的な状況にも対応できるように準備を進めておくことが大切です。

新卒の時の就活と転職活動の違いについて
新卒時の就活と転職活動で異なるポイントとして、以下が挙げられます。

「仕事の経験」が評価対象になる
選考において、たとえ経験年数が浅くても仕事に関する「取り組み姿勢」「目標達成に向けた行動」「独自の工夫」「学んだこと」などが見られています。これらの経験を整理し、伝えられるように準備が必要です。

内定~入社意思の決定までの期間が短い
内定通知を受けたら、入社するかどうかの意思決定を1週間程度以内に行わなければなりません。中途採用では企業の選考のペースやスケジュールが異なるため、「第2志望以下の企業から早々に内定が出てしまい、第1志望の結論が出る前に回答を迫られる」といった事態に陥らないよう、計画を立てて進めましょう。

在職中なら「退職交渉」「引き継ぎ」がある
在職中に転職活動を行う場合、内定を得て入社意思を決めたら勤務先に退職意思を伝えます。このとき引き留めにあい退職交渉が難航する場合もあります。後任者の手配や引き継ぎに時間がかかり、入社日までに退職が間に合わなくなるケースもあります。こうしたリスクも想定したスケジューリングが必要です。