企業の採用担当者が最初に目を通すことになるプロフィールは、第一印象を左右する大切なものです。WEB応募では、プロフィールを見て次の選考へ進めるか判断する企業もあります。プロフィールの内容が良ければ、それだけでスカウトのチャンスを広げることになりますし応募が多い企業では、こうした少しの差が採用に影響します。下記項目では、求職者が知っておきたいプロフィールの書き方について記載いたします。

プロフィール作成のポイント
■ 誤字脱字に気を付ける、正式名称を記入する
誤字脱字に気を付けるのは当たり前ですが、スキルや資格を略さずに書くのもポイント。たとえば、自動車免許は「普通自動車第一種運転免許」が正式名称となります。

■ 項目はすべて埋める、文章はポイントを押さえる
求人サイトによっては、書かなくても登録できる必須項目以外の部分がありますが、それらを空欄のままにしておくとその時点でやる気がないと判断されてしまうことがあります。せっかく自分をアピールできる部分を使わないのはもったいないので、記述できるものは全て埋めるようにしましょう。

自己PRをはじめ、長文を書く項目については、だいたい8割ほど埋めておくとよいでしょう。ただし、文字数ばかりに気を取られ、同じ内容が繰り返し登場するような文章は、たとえ8割以上埋めていてもマイナスです。ポイントを押さえた文章を心掛けましょう。

■ 明るく清潔感があり、就職活動に適した写真を
写真を投稿できる求人サイトの場合は、写真の有無が第一印象に大きく影響します。写真は自分を知ってもらうアピール材料のひとつになるので、掲載していない人は検討してみましょう。なお、プリクラなど就職・転職活動に適さない写真はNG。スピード写真なども避けたいところです。写真館で、就職活動に適した明るく清潔感にあふれた写真を撮影してもらいましょう。

自己PRの書き方ポイント
プロフィールや履歴書で必ずといっていいほど記載するのが「自己PR」です。自己PRは、これまで培ってきた経験やその経験を仕事でどう活かせるのかをアピールする場です。面接で聞かれることもあるので、しっかりと構成を練りましょう。

■具体的なエピソードを取り入れる
自己PRでは、採用担当者がイメージしやすいよう、具体的なエピソードを交えるのがポイント。たとえば、コミュニケーション能力をアピールしたい場合、ただ「コミュニケーション能力がある」と書いても採用担当者には伝わりません。コミュニケーション能力がある根拠となるエピソードを交えましょう。

■アピールポイントを盛り込みすぎない
自己PRのアピールポイントは、アレもコレもと欲張りすぎず、1つに絞るのが基本。欲張って盛り込み過ぎると、採用担当者に意図が伝わりません。自己分析や企業研究を丁寧にし、自分を印象づけるアピールポイントを探りましょう。

■長所と短所の伝え方を意識する
長所や短所を交えた自己PRを作成する場合に気を付けたいのが、その伝え方です。自分を良く見せようと長所を誇張しすぎると、逆効果となります。また、短所はそのまま伝えるとマイナスなイメージが残るので、言い換えることが大事。たとえば、頑固な人ならば最後まで意思を曲げない、などと言い換えることができます。長所と短所は同じものと考えると、自己PRをしやすくなるでしょう。

採用担当者の視点に立ったプロフィール作り
採用担当者はプロフィールや自己PRを通して、あなたがどんな人物なのか、客観的に自分を見ているか、自分たちの欲しがっている人材か、ということを確認しています。

■ 求人情報から求める人物像を掴む
いくら素晴らしい文章で自分をアピールできていても、それが応募先の求める人物像でなければ意味がありません。たとえば、管理者を求めている求人であれば、リーダーシップを発揮した経験など応募先がどんな人材を欲しがっているのか、応募前に必ず企業研究をしそれに沿った自己PRを考えましょう。

■ 職種ごとにアピールポイントを見極める
業界未経験でアピールできることがないという人は、これまでの経験から応募先に生かせる経験を探したり、資格をアピールするのも効果的です。

プロフィールは、その後の就職・転職活動を左右することもある大切な存在です。最初に自己分析や企業研究をしっかりとしておくことで、企業とのミスマッチを防ぐことにもつながります。就職活動の第一関門でもあるプロフィールをしっかりと時間をかけて作成し、企業との良質な出会いを増やし希望する企業への就職を決めましょう!